4 Nov 2017
食材の食品原材料表示に必ず書いてある「アミノ酸等」という添加物。これはいったい何?という疑問にお答えしていきます。そしてこの添加物の恐ろしい人体への影響のお話と、そのエビデンスについてもお伝えしようと思います。
加工食品の原材料に必ずといっていいほど書いてある「アミノ酸等」という添加物。一見「アミノ酸?ああ、サプリやプロテインに入っているやつね」と思った方。大間違いです。この「アミノ酸等」と「アミノ酸」はまったく別物で、「アミノ酸等」は体に悪影響が示唆されている添加物です。
わたしは眼科で「緑内障の一歩手前です。視神経がかなり薄くなっています」と数年前に診断されてから、眼科に通い続けています。実はこの「アミノ酸等」という添加物が悪さをしている可能性があるのを後日知ることになります。
加工食品には90%以上の確率で入っていると思われるこの添加物。正体はどんなものでしょうか。紐解いてみましょう。
アミノ酸
人の体はすべてたんぱく質からできているそうで、たんぱく質を食べると消化吸収過程で、たんぱく質→ポリペプチド→アミノ酸と分解されて吸収されます。
このアミノ酸は20種類ほどあり、体に不可欠な栄養素です。現代では積極的に摂取することが推奨されています。
原材料表示の「アミノ酸等」
「アミノ酸等」の正体はいくつかの食品添加物の総称で、添加物をまとめて表示しているのです。上記のアミノ酸とは違うものと考えてよさそうです。
その添加物とは・・・
「グルタミン酸ナトリウム」にイノシン酸やグアニル酸、コハク酸二ナトリウムなどを加えたものだそうです。原材料表示では「うまみ成分」や「発酵調味料」「○○エキス」などと表記される場合もあります。
▼以下の食品添加物は、「調味料(アミノ酸等)」と一括表示されます
(1)アミノ酸:L-アスパラギン酸ナトリウム、L-アルギニンL‐グルタミン酸塩、グリシン、L-グルタミン酸ナトリウム、DL-トリプトファン、DL-トレオニン、L-バリン、L-フェニルアラニン、L-メチオニン、L-リシン塩酸塩(「調味料」と記載された添加物(アミノ酸に限る))、DL-アラニン、L-イソロイシン、L-グルタミン酸、L-テアニン、L-トリプトファン、L-トレオニン、L-ヒスチジン塩酸塩、DL-メチオニン、L-リシンL-アスパラギン酸塩、L-リシンL-グルタミン酸塩、そのほか、(2)核酸6種、(3)有機酸17種、(4)無機塩11種が一括表示になります。
生活クラブのホームページからの転載
このようにカタカナで表記すると消費者へのイメージが悪くなるため、「アミノ酸等」と表記して一見、化学添加物ではないように見えるようにしているのです。
グルタミン酸ナトリウム(MSG)と人体への影響
もともとグルタミン酸というのは昆布のうまみ成分のことで、これを人工的に合成できる技術が発達して生まれた食品添加物がグルタミン酸ナトリウムです。実はこれがかなり人体に有害だという報告が多数でています。別名MSGといいます。
・偏頭痛・しびれ・眠気
・不妊などの生殖異常
・マウス実験での脳障害報告→発表論文はこちら(外部リンク)
・緑内障の原因
2002年に弘前大学医学部の研究グループが「高濃度のグルタミン酸ナトリウムが緑内障の原因になる可能性がある」と発表しています。
2002年に発表された弘前大学の大黒らの報告によると、グルタミン酸ナトリウムを過剰摂取(摂取食事量の10%あるいは20%のグルタミン酸ナトリウムを1~6か月与える)させたラットのガラス体と網膜神経節細胞にはグルタミン酸ナトリウムの蓄積がみられ、機械的ストレスを受ける細胞の部位に見出されることが多いグリア線維性酸性タンパク質の発現増加と、通常の餌を与えたラットに比べて網膜ニューロン層の厚さが著しく薄くなっていることが確認された[9][10][3]。大黒らは、このことがグルタミン酸ナトリウムが欧米に比べて広く使われているアジアで緑内障が多い原因のひとつではないかと述べている。
wikipediaより転載
このように人体への影響についてはいろいろな論文報告があります。なるべく摂取しないほうがいい添加物です。
アミノ酸等(グルタミン酸ナトリウム)を避ける方法
我が家は嫁も私も食品を買うときは必ず原材料表示を見て買います。そして、なるべく原材料の少ないもの、カタカナ表記の少ないものをを選ぶようにしています。なぜならば、添加物を多量に使っていると必然的に表記が多くなりますし、カタカナは人工添加物だからです。特に「アミノ酸等」という表記があるものはほとんど買いません。その恐さを知っているからです。
冒頭でもお話したとおり、わたしは眼科で「緑内障の一歩手前です。視神経がかなり薄くなっています」と数年前に診断されてから、眼科に通い続けています。それからというもの、恐ろしくなっていろいろと調べて、先の弘前大学の論文「グルタミン酸ナトリウム」が緑内障の原因かもしれないという論文を知りました。あくまでマウスでの実験なので人体で影響があるかは不明ですが、非常に興味深い論文だと思います。
そして去年(2016年)に受けた毛髪検査の結果で「グルタミン酸ナトリウムが中レベルで体に蓄積されている」と判明したのです。そのときの報告書の記事がこちらです。
自分の体に溜まっていることが検査で判明、しかも論文でその可能性が示唆されている、となったら当然避けるべきですよね。ということで「アミノ酸等」と記載されている食品を避けるようになったのですが・・・。やってみるとこれがかなり大変。
加工食品には必ずといっていいほど入っています。ソーセージ、ハム、スナック菓子、だしの素(天然と書いていても入ってます)、味噌、冷凍食品、カレー、シチュー、納豆のたれ、などなど。もう食べれるものないよ!状態でした。娘も食物アレルギーがあるのでさらに食事の幅が狭まってしまったのです。
嫁もいろいろと努力して、だしの素もやめて、煮干でだしをとってくれたり、レトルトは買わない、輸入食品を選んで買うなど工夫しています。輸入食品はグルタミン酸ナトリウムは入ってないものが多いのでおすすめですね。
我が家で使っている天然のだしの素 ”カクサ 老舗のだし”
ポテトチップスも日本のものはグルタミン酸ナトリウムが入っているものがほとんどですが、外国産はまず入っていません。
無添加の食品の難点はやはり価格が高いこと。はやく日本も外国のように添加物満載食品をやめてほしいですが、それを待っている時間はないでしょう。みんな添加物の恐さを知らなさすぎます。お菓子についてはこの記事で書いていますので参考にしてください。
外食の材料には絶対に入っていますので、外食は減らす方がいいでしょう。外食するなら個人のお店がいいです。個人のお店も材料はスーパーで買っているはずなので間違いなく入っていますが、添加物の総量は外食チェーンよりましだと思います。
外食を減らし、加工食品を減らし、安い食品を減らし手作りをする。これが一番です。しかし!です。文章で書くのは簡単ですが、この添加物大国日本ではかなり厳しいのは否めません。ゼロは無理ですがなるべく減らす。これしかないと思います。
まとめ
いかがでしたか?添加物は必要以上に恐がる必要はないと思います。しかし、今はまだ完全に解明されていないようですが身体への影響は少なからずあるといってよいでしょう。食事は毎日の積み重ねですから、少し気にしているだけで違ってくると思います。
眼への影響、脳への影響など論文というエビデンスがあるわけですから、気をつけておいて損はないと思います。
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