その油が原因だった！？　植物油脂がアレルギーに及ぼす影響

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私たちが日常なにげなく使っている食用油。ほとんどの方は植物油脂を常用していると思います。それは植物からとった油は動物の脂より健康的だと思っている方が多いからだと思います。

しかしながら、この植物油脂、いわゆるサラダ油がアレルギーの最大の原因のひとつになっっていることをご存知でしょうか。また、動脈硬化の原因にもなっていると考えられています。

ここでは油の性質とアレルギーに対する影響、油を変えればアトピーが改善する根拠をお話し致します。また、油の種類と使う量をコントロールすることで病気を予防できますので、気長に自分の体の様子を観察しながら実践してみましょう。

・サラダ油に含まれるリノール酸が炎症を引き起こしてアレルギーの原因に

・アレルギー性の病気、糖尿病、動脈硬化や心臓病が２５年で激増

・オメガ６を減らしオメガ３を増やしましょう

サラダ油に含まれるリノール酸が炎症を引き起こしてアレルギーの原因に！　減らすべき油は？！

植物油脂は大きく分けて３つの種類があり、オメガ３、オメガ６、オメガ９といいます。スーパーで手軽な値段で購入できる食用サラダ油はオメガ６に属します。オメガ６植物油脂はリノール酸を多く含み、これが体内に入るとアラキドン酸を作ってこれがかゆみの原因となり、そして動脈硬化を引き起こすことがわかっています。

リノール酸はからだになくてはならない必須脂肪酸のひとつとされており、リノール酸が不足すると脳が正常の機能を発揮することが出来ません。だからといってたくさんとる必要があるというかとそうではなく、通常の食事をしていればリノール酸は不足することはないとされているようです。

通常の食事から十分リノール酸を摂取できるため、あえて植物油でとらなくてもよいことになり、逆に言うとリノール酸が体に炎症を起こし、動脈硬化の原因となるとされているので揚げ物やスナック菓子などの植物油脂を多く含む食品は積極的に避けるべきといえるでしょう。

ＪＡＳで定められた９種の精製植物油がサラダ油です。紅花油、ひまわり油、綿実油、大豆油、コーン油、ごま油、米ぬか油、落花生油、キャノーラ（菜たね）油がそれにあたります。そろぞれ含有するリノール酸の比率は違い一番多いのは紅花油です。そしてこれらの油の抽出は薬剤を入れて高温で処理されて精製されます。処理時間が短く、抽出率も高いので安価という特徴があります。これらの植物油脂は積極的に避けるべきといえるでしょう。

現代人はこのオメガ６脂肪酸過多となっていて、これがアレルギー、アトピー、動脈硬化の原因となっています。動脈硬化もリノール酸が引き起こす血管の炎症が原因のひとつとされています。

アレルギー性の病気、糖尿病、動脈硬化や心臓病が激増　数字で見る病気の増え方

・アレルギー性の病気（１９８７年と２０１１年を比較したデータ）花粉症２．５倍　アトピー性皮膚炎１．６倍　ぜんそく１．４倍

・糖尿病１９６０年２０万人　１９９７年６９０万人　　２０１２年１０８０万人

・リノール酸の摂取量（１人１日あたり）１９５５年６．４５ｇ　１９８５年１４．２１ｇ

アレルギー性の病気、糖尿病、動脈硬化や心臓病が激増　数字で見る病気の増え方

オメガ６を減らしオメガ３を増やしましょう
オメガ６は体にとって必須であるにもかかわらず、多量に摂取すると悪影響がある油です。これとはほぼ正反対の働きをするのがオメガ３です。オメガ３はαリノレン酸を多く含みます。魚に含まれるＥＰＡやＤＨＡもオメガ３に分類される体によい油とされています。また、オメガ３系の油はリノール酸の害を打ち消す働きをすることがわかっており、リノール酸が引き起こした炎症を鎮める働きをしますので積極的に摂ってアレルギー症状を抑えていきましょう。

まとめ

リノール酸の摂取量と病気の罹患数には相関関係がありそうです。もちろん植物油脂だけの摂取量の影響だけではなく、その他の原因もあると思われますがリノール酸の摂取は極力控えることでアレルギーと循環器系の病気、糖尿病などの予防には効果あることが期待できそうです。

オメガ６の摂取をなるべく控えて、オメガ３の摂取量を増やしましょう。伝統的な和食中心の食事を心がけることで、魚、葉野菜に含まれるオメガ３系統の油を増やし、ファーストフードやコンビニ食に多く含まれるオメガ６系統の油を減らすことが出来ます。これらを実施することでアレルギーの改善、病気の予防に期待が出来ると思われます。

食事は長年の積み重ね、食習慣がジワジワと後年になって効いてくるといわれます。外食を避け手作りの和食を少なめに食べることが、アレルギー予防、病気の予防には一番です。日々の少しの努力で健康な体作りをしていきましょう。